コンテンツエリアでは、電脳音楽塾オンラインサロンに投稿されている有料オンライン講座から、一部をご紹介しています。今回のコラムは、電脳音楽塾代表、X JAPANのマニピュレーターである「INA」が担当。
【魁!!電脳音楽塾☆電脳楽士への道】vol.4
音楽制作の世界には様々な仕事があります。プロデューサー、アレンジャー、エンジニア、マニピュレーター……ほとんどが専門職ですが、音楽誌やネットのインタビューなどで、名前だけは目にした事はあるという方も多いのでは?しかし、その実態は??
【魁!!電脳音楽塾☆電脳楽士への道】では、ワタクシが歩んできた音楽人生の道のりを辿りながら、「音楽プロデューサーとは?」「アレンジャーとは?」「マニピュレーターとは?」などなど、様々な音楽系の職業や、その仕事にまつわる裏話を紹介していきます。
今回のテーマは【マニピュレーター】
マニピュレーター(英: Manipulator)は、手で操縦することを意味するマニピュレート(動詞)、マニピュレーション(名詞)する人や、機械などで作業を実行する部分。“マニュピレーター”は誤記。-Wikipediaより-
先日(2019/3/21)、電脳音楽塾が入居するIID 世田谷ものづくり学校内のカフェで、日本のロック界を代表する3人のマニピュレーター、 INA (X JAPAN,hide with Spread Beaver)、JIN (VAMPS)、匠 (DIR EN GREY)による公開座談会『THE3名様』というトークイベントを開催しまして、「マニピュレーター」について大いに語り合ってきました。
こちらが当日の様子を収めた動画です
なんだかんだ楽しく盛り上がったわけですが、参加したお客さんに尋ねたところ、マニピュレーターとは何なのか?何をやっている人なのか??を理解している人は、なんと!30名中1名という残念すぎる展開。とはいえ、まぁ、これはある意味、想定内でもありまして、いわゆるマニピュレーターの仕事というのは、通常は裏方仕事がメインであり、たとえばマニピュレーターがバンドメンバーとしてステージに立っていようとも、その仕事内容が表舞台に出てくることはほぼ無いと言っても過言ではないのです。
それはなぜか??うーん、逆にこっちが聞きたいくらいなんですが(笑)、たぶんマニピュレーターの仕事の守備範囲が広すぎるのも原因のひとつかもしれませんね。いろんなことやりすぎなので、結果、何をやってる人なのかわからない的なね。このTHE3名様も、マニピュレーターと言いつつ、キーボード弾いたり、ギター弾いたり、パーカッションやったり、DJやったりと三者三様ですし。
では、ほんとは何をやる人をマニピュレーターと呼ぶかのか箇条書きにしてみましょう。
・ライブでバンドが演奏している以外の音をパソコンから出している人
・音楽制作において打ち込みをしたり、シンセの音を作ったりする人
大きく分けるとこの2つでしょう。ここからさらに細分化されるわけですが、ちなみに「マニピュレーター」は日本だけの呼び名で、海外に行くと通じません。欧米では主に「プログラマー」と呼ばれています。ボクのニュアンスだと、レコーディングまわりの仕事は「プログラマー」、ライブまわりの仕事は「マニピュレーター」と使い分けていますが、巷では、「マニピュレーター」でひとくくりのような気もします。
個人的には「マニピュレーター」という呼び名は好きではありませんね。ボクのように楽曲制作〜音造り〜アレンジ〜ライブデータ作成〜ライブまで、全てをこなす人もいれば、ローディ(楽器スタッフ的な人)が、曲のスタート&ストップのみを任され、いわゆるポン出し要員としてやってる場合もあるからです。で、そうゆう奴にかぎって誰それの「マニピュレーター」やってますとか大々的に言ったりするので、オイっ、それ違うだろ!とワタクシの中の人がイラっとするのですね(苦笑)。
さて、話戻って、じゃあ「ライブでバンドが演奏している以外の音をパソコンから出している人」とは、どうゆうことなのか?
例えば、X JAPANのライブでは……
*こちらのコラムは、2019/4/19 電脳音楽塾オンラインサロンに投稿されたものです。
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