コラム

あられの音楽とファッションの軌跡①

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こんにちは!コラム初登場「電脳音楽塾」メンバーのあられです。これから4回に分けて、わたしの普段の活動や想いを綴っていきます。

わたしは“スタイリストあられ”という名前で活動しています。人にも地球にもやさしいエシカル(=‘’倫理的‘’という意味です)なファッションサービス『アポルテコーデ マルシェ』というイベント&オンラインサロンを運営しています。また、主婦から政治家(大阪府議会議員を含む4名)、ミュージシャン、編集会社社長など幅広くスタイリングさせていただいております。

※デザインby森西香苗

和歌山県の、みかんで有名な有田に住んでいまして、旦那さんと小学生の娘と3人で、古民家で暮らしています。

わたしは、自分の子供たちの世代に、住みやすい地球環境を残したいという想いで活動しています。そしてもう一つ、“人にやさしい”ということも大切にしています。このコラムでは“人にやさしい”というところを掘り下げてお伝えしていきます。

ファッションは自己表現でもあり、人生の楽しみでもあります。なので、好きなものや心がワクワクするものを身につけることも大切です。けれど、わたし自身、長い間「好きなことを好き」と言えずに生きてきました。そんなわたしが少しずつ「好きなことを好き」と言えるようになり、世界が広く明るく変化していきました。自分がうまく表現できなかった時期が長かったからこそ、今「好き」ということを大切に生きています。

その変化には、ファッションだけでなく、音楽とも深く関わってきます。そんなあられのストーリーにしばしお付き合いください。

〜子連れで通えるボイストレーニング教室との出会い編〜

出産をした2013年、わたしは大阪府堺市に住んでいました。『世界遺産登録』された「仁徳天皇陵」が見える場所に住んでいました。

やさしい旦那さんと健康的でほっぺたがぷくぷくした娘、当時専業主婦だったわたしは、平凡でとても幸せな毎日を送っていました。慣れない家事・育児に追われて大変だったのですが、幸せな毎日でした。けれど、なぜかいつも虚無感や不安と隣り合わせでした。

産後特有のホルモンバランスの変化もあったんだろうけれど、自分が自分でない感覚がいつもどこかにありました。「母親だから」「妻だから」ということを理由に自分に制限をかけてしまっていました。自分の好きなことを我慢して、家族に尽くそうとしていたんです。

出産前のわたしは、「自分の好きなことを仕事にしたい」という気持ちが強い人でした。hideさんの影響で音楽が好きで、特に歌うことが好きでした。そして、ファッションも大好きで、「バンタンデザイン研究所 心斎橋校 スタイリストコース」に通い、スタイリストを目指した時期もありました。けれど、なんとなくうまくいかなくなって、もう一つの夢だった「結婚と子育て」という道を選びました。それでもやはり、わたしの中の夢が鳴り止んでいなかったのです。

※バンタンデザイン研究所時代、ファッションショーのリーダーをした時の写真。前例左端。

※バンタンデザイン研究所時代、担当した撮影のスタイリング。

「子育てしながら、好きなことをしたい!」

赤ちゃんをあやしている時に突然そう思ったわたしは、‘’子連れで通えるボイストレーニング教室‘’をネットで探すことにしました。そこでヒットしたのが『マミーボイスアカデミー』(当時は『ハッピーボイスワーク』)です。なんと徒歩5分の場所に、講師の山本理恵さんが開講したばかりでした。早速子連れで通い出したわたしは、音楽の力に改めて感動することになるのです。

『マミーボイスアカデミー』は、ナースでもあり、メジャーデビュー歌手でもある山本理恵さんが考案したオリジナルメソッドを元にしたボイストレーニング教室です。彼女は男の子3人のママでもあります。

レッスンでは、まず、呼吸に合わせて簡単なストレッチと瞑想をします。家で赤ちゃんと二人だけの時間が長くなると、前屈みの体勢のままじっとしていることが多くなっていました。そうして、凝り固まっていた体を少しずつ解していきます。今度は、瞑想で心の凝りを解していきます。

次に、ピアノの音に合わせて発声していきます。これがとても気持ちいい♪子育て中って、気づいたら大人と話さない日が何日も続くんです。そうするといつの間にか声が小さく、低くなってしまうんですよね。それが、ピアノの音を聴いて、発声をすると、滞っていたエネルギーがパッと解き放たれていく感覚になったのです。心と体が喜んでいるんです♪

そして、最後に、課題曲を歌います。(主にJ-POPです。『パプリカ』などの子供にも人気の曲から、AI『story』やOfficial髭男dism『宿命』みたいなしっかり歌い上げる系の曲まで幅広いです。)ストレッチと発声で準備をしているので、声が出しやすく、自然と気持ちよく歌えるんです。それまで「音を外さないか」「周りの人にどう思われているのか」ばかり気にしていたわたしにとって感動的な体験でした。

さらに感動したのが、ママが歌っている間、子供たちの機嫌がいいことでした。わたしがボイトレに通い出したとき、娘は1歳でした。ママの歌を聴きながら、おもちゃで遊んでいて、気が向いたら、ママの横で一緒に発声していたり、マイクを持ってみたり自由に動き回っていました。赤ちゃん連れの方も多いのですが、赤ちゃんも機嫌がいい子がほとんどです。音楽に合わせて手足を動かしたり、眠ったり、ママが歌いながら授乳をすることもあります。

※「マミーボイスアカデミー」に通い出した頃。1歳だった娘はママの横で歌に合わせて一緒に体を揺らしたり、マイクを持ったりしてたのしんでいました。

「マミーボイスアカデミー」に通うことで、わたしの子育ての不安がだんだん軽くなっていきました。まず子連れで出かけることへの不安が減りました。もし子供がご機嫌斜めで泣き出しても、ママがニコニコしながら鼻歌を歌ったらすぐ泣き止んでくれるからです。家の中も明るくなりました。ママは家事をしながらボイトレの課題曲を練習し、その横で、子供が機嫌よく遊んだり、お昼寝をするようになりました。「主婦だから」「ママだから」という制限がどんどんほぐれていき、本来の自分に戻っていく感覚でした。

※2015年発表会の様子。あられは娘を抱っこしながら参加しました。

大好きな音楽は、ただの趣味ではなく、暮らしにとって必要不可欠なものへと変わっていきました。そして、この出会いが、わたしの「スタイリストという夢」を叶えることにもなるのです。(To be continued‥‥)

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