コラム

あられの音楽とファッションの軌跡②

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは!「電脳音楽塾」メンバーのあられです。今回は〜あられ、スタイリストになる編〜です。

前回の記事はこちら。「あられの音楽とファッションの軌跡①」〜子連れで通えるボイストレーニング教室との出会い編〜

ナースで、メジャーデビュー歌手の山本理恵さんが考案した『マミーボイスアカデミー(以下、マミボイ)』というボイストレーニング教室に通い出し、機嫌よく子育てライフを送っていたあられですが、旦那さんの仕事の都合で、旦那さんの地元の、和歌山県の有田へ引っ越すことになりました。2015年2月のことでした。

「子育てをしながら、好きなことをする!」をモットーに生活をしていたので、マミボイから離れてしまうことに寂しさを感じました。

そして、引っ越してから、やはり「好きなことを諦めたくない」と思い、マミボイに通うことにしました。これは直感みたいなものでした。引越し作業が落ち着いたころ、片道2時間くらいかけて、子連れでレッスンを受けにいきました。講師の理恵さんとレッスン前にランチを一緒に食べ、初めてゆっくり話すことができました。

その時に、理恵さんがこんなことを切り出しました。

「わたしの専属スタイリストになってくれない?」

この一言が、わたしの人生を変えたのです。

その後「ボイトレ講師としてオーラの出る服を選んでほしい。お洋服のショッピングがストレスで…。おしゃれは好きなんだけれど。」という要望と悩みを伝えてくれました。

理恵さんに伝えてはいなかったのですが、わたしは元々スタイリストを志したことがあり、挫折して、そのことを後悔していました。心のどこかで「スタイリストの仕事をしたい」という想いがありました。それまで胸の奥にしまってきた想いが溢れ出し、「スタイリストになる」とその場で決意しました。

その決意と共に「マミボイを応援し続けよう」とも決めました。講師の理恵さんからは、キラリと光るものを感じていて、世の中にもっとマミボイを広めたいと思いました。その時は、普通の主婦で、イチ生徒だったのですよ、わたし。直感が働いて、この可能性に賭けてみようと思いました。それから、田舎に暮らしながら、子育てしながら、スタイリストをしながら、マミボイを応援する生活がスタートするのです。

一番初めのスタイリストの仕事は、理恵さんのボイトレ講師業の服選びのための同行ショッピングでした。

※2016年5月、初めての同行ショッピングの時の写真。『マミーボイスアカデミー』講師の山本理恵さんの息子さんも一緒。

似合うとか、着痩せして見えるとかいうことはもちろん大事。その上で、わたしがこだわったのが‘’時間を大切にする‘’ということでした。わたし自身、子育て中は時間を作ることに苦労しました。子育てママ、ビジネスマンなど立場に関わらず、同じことに悩んでいる人は多いはず。お洋服選びはお買い物の時間だけではなく、「自分に似合う服がわからない」と何となく悩む時間も含まれます。そういう時間って勿体無い。特にクリエイティブな仕事をするときには雑念は減らしたほうがいい。

「スタイリストの仕事はお客様の有意義な時間を増やすお手伝いにもなる」ということに気づき、一番効率よくお店を回れる順路や行く予定のショップスタッフさんとのコミュニケーションなど入念に準備しました。

好きなことに向き合うにはエネルギーが要るから、時間も必要。人の時間を大切にすることも‘’人にやさしい‘’と思うんです。

その時の変化が評判となり、次々に仕事の依頼が舞い込むようになりました。

※たった1ヵ月で雰囲気がガラッと変わりました。デコルテが開き、姿勢が良くなりました。表情も活き活きしています。ファッションの力ってすごいですね!

ご縁がつながり、大阪の政治家さんの選挙ポスターのスタイリングのお仕事もさせていただくことになりました。また、東京の編集会社の社長さんなど関西にとどまらずお仕事の依頼をいただけるようになりました。子育てをしながらという制限のある中でも、お仕事がどんどん広がっていきました。

※「(株)チャイルド社」「(株)幻冬舎」などの本の編集を請け負っている「(株)こんぺいとぷらねっと」社長・茂木立みどりさんの眼鏡のスタイリングを担当。とても好評で「いいね!」「似合う!」というコメントが30件近く付きました。

※イラストや写真などを使って、お客様にぴったりのファッションをご提案する「スタイリングブック」。同じく「(株)こんぺいとぷらねっと」社長・茂木立みどりさんに作ったもの。

※ライブの衣装スタイリングを担当。

そこにはわたしが大切にしている2つの想いがありました。

「好きなことを大切にする」

「大切な人を応援する」

スタイリストの仕事を始めた頃は、子育てや夫婦生活やお金のことなどたくさんの壁にぶち当たっていた時でした。だからこそ、胸の奥底にあった大切な想いがムクムクと湧きあがってきて、その通りに行動できたのです。もう後に引き返せない状況だったので^^;

では、具体的にどのように行動したのかというと、応援している人をフォローすることでした。リーダーになったり発信したりする人は孤独になりやすい。誰だって、自分の存在が広く知れ渡っていく時って怖いもの。そして、悩んでも相談する場所がなくなりやすい。だから、とにかく応援している相手が悩んだり落ち込んだりした時にフォローすることに時間とお金を使いました。

また、わたし自身も顔出しでSNSに発信し続けました。自分が経験したことじゃないと本当の気持ちはわからない。相談を受けた時により親身になれるように、自分も発信する道を選びました。本当はSNSで発信するの苦手だったんです…。けれど、応援することで、わたし自身も成長させてもらいました。結果的に、応援することが宣伝につながり、売り込まなくてもお仕事のご縁がつながっていきました。宣伝のために使うはずだった空いた時間を家族と過ごす時間に使えました。

わたしが大切にしている2つの想いは人に話してもなかなか伝わりません。めっちゃいいアイデアなのに真似する人もあまりいないです。ところで、「わたしは何で当たり前のようにこの2つの想いが大切だって知っているのだろう?」と自分でも不思議でした。そこで思い当たったのがhideさんの影響でした。

(To be continued…)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加