コンテンツエリアでは、電脳音楽塾オンラインサロンに投稿されている有料オンライン講座から、一部をご紹介しています。今回のコラムは、ラルク、VAMPSなどでおなじみのマニピュレーター「JIN SAITO」が担当。
DTMの初期投資費用は高いか?
DTMはじめの一歩、その3回目です。今回は実際にDTMを初めるにあたって「DTMをはじめるのってお金がたくさんかかるの?」という疑問に答えてみたいと思います。
前回説明したパソコンの他に何が必要かと言うと…言うまでもなくDAW(Digital Audio Workstation)がないと何も始まりませんね(笑)。DAWは使う人それぞれがどんな音楽を作りたいのかによって現在はかなり細分化されているのですが、値段もサイズも様々です。そんな中ではじめの一歩としてオススメしたいのが、スタインバーグ社の「Cubase」です。
直感的なインターフェイス、汎用性の高いVST規格、そして使う人のニーズに合わせた機能別価格設定も親切だと思います。自分に合うものかどうなのか、ずっと続けていくのかどうか半信半疑の状態でいきなり数万円〜十万円以上するようなソフトを買うってなかなかできませんよね?そうでなくとも他にオーディオインターフェイスやMIDIキーボードやプラグインも揃えなければならないのに…
そう、DTM最初にして最大のつまずきが「初期投資と購入ノウハウ」なんだと思います。「どんなものをどんな予算でどの程度揃えたら良いのかがわからない…また今度にしよう」と思って早10年という友人もいます(笑)。
このCubaseには数多くのバージョンが用意されています。
その中の一つ、スタインバーグ社製のオーディオインターフェイスや特定のYAMAHA製品に「Cubase AI」というお試し版がバンドル(付属)されています。これは一部の機能に制約のある「機能限定版」なのですが、初心者にはとてもたどり着けないような部分での機能限定なので、全く気にする必要はないでしょう♪追加購入したサードパーティー製のプラグインも普通に使えますし、MIDIトラックも十分すぎるぐらい使えます(最大48)。同時に使えるプラグインの数にも制限があるにはありますが(16+28)、これも十分すぎるスペックですし、多くのPCではこの制限に達するより前にパソコンがハングアップすることでしょう。
そしてもしもスペック的に不満が出てきたら、段階を経て機能限定を解除していけるというユーザーに親切なプランが用意されているのも嬉しいですね。例えばあなたがamazonでUR22mk2という純正オーディオインターフェイスを買うだけで、DAW+AudioI/Oが揃ってしまうということになります。
オーディオインターフェイスがなくても極論DTMを楽しむことは可能ではあるのですが、例えば歌を録音するのにマイクをパソコンにつなげたいと思った場合、あるいはちゃんとしたスピーカーから音を出したいといった場合……
*こちらのコラムは、2019/3/23 電脳音楽塾オンラインサロンに投稿されたものです。